電力自由化について

2016/4/12 更新

電力自由化とは?

電力自由化の流れ

「電力自由化」

電気事業において、地域独占などの規制を緩和することで、既存の電力会社以外の参入を促進し、市場競争を導入すること。

◎異業種からの参入を促して競争を活発化させ、電気料金の抑制を図ることを目的としてスタートしました。

◎「低圧」区分の家庭や商店などにおいても電力会社が選べるようになりました。


電力小売自由化でどう変わる?

電力小売自由化

2005年4月に契約電力が50キロワット以上の小規模工場向けについても自由化され、「高圧」に分類される契約はすべてが自由化されていました。
2016年4月から一般家庭や小規模店舗にまで自由化が拡大しました。


これまでの電力供給の仕組み

【これまでのシステム】

電力供給の仕組み 現在のシステム

これまでは、各地域の電力会社が電気の発電から送電、配電までを一貫体制で行っていました。

  ↓ 電力小売全面自由化後は…

供給システムが、「発電事業」、「送配電事業」、「電力小売事業」と大きく三つの事業に分かれます。


これからの電力供給の仕組み

【電力小売全面自由化後のシステム】

電力供給の仕組み 電力小売全面自由化後のシステム

□発電事業 : すでに原則参入自由

□送配電事業 : 安定供給を担うために、これまで通り各地域の電力会社が行う

□電力小売事業 : 新たに事業者が自由に参入できる

※託送料:各地域の電力会社が有する送配電網を、ほかの電力小売事業者が利用する際に支払う利用料


電力小売自由化で選択肢が増えます!

電力小売全面自由化

【参考資料】従来の電力会社と新電力会社を比較するのに重視する点は?

電力供給の仕組み 電力小売全面自由化後のシステム

電力会社を変更することによるメリットは?

・電気料金が安くなります。

・多彩な料金プランやサービスからの選択が可能になります。

例えば…

・時間帯別料金など、ライフスタイルに合わせた料金メニュー

・ガスや携帯電話などとのセット割引や、ポイントサービスなど、新しいサービス

・太陽光、風力、水力などの再生可能エネルギーを中心に発電する会社からの電力購入が可能

・近くの自治体や、お住まいのエリア外で発電された電気の購入が可能


新電力が停電、倒産するリスクは?

・電気の品質や停電の可能性などは、どの会社から電気を買っても同じです。

新電力は、発電と販売の業務を行っており、送電については従来通り電力会社が担当します。

万が一、発電量の不足などで停電のリスクが高まった場合や、契約中の電力会社が倒産した場合も、地域間や電力会社間で電気を融通しあう体制が整えられている他、様々なセーフティネットが設けられているため、 電気の供給が止まることはありません。


新電力への申し込みはどうすればいいの?

・切替先の電力会社への申込みだけで、今の電力会社への届け出はいりません。

 ※「スマートメーター」への交換が必要ですが、この工事は基本的に無料となっています。

・工事などの初期費用はかかりません。

・申し込み後は、1~2週間程度の期間内で新しい電気料金プランが使えるよう、資源エネルギー庁が指導しています。